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Illustratorの3D効果で簡単に!立体的なテキストエフェクトチュートリアル
- 2016/11/14
- Illustrator,
- Text Effect,
- Tutorial

Illustratorの3Dエフェクトを使えば、サクッと立体的なテキストエフェクトが出来てしまいます。手軽にグラフィカルな表現になるので、ポスターやリーフレットなどにもおすすめですよ!
こんな感じの躍動感があるテキストエフェクトを作ってみます。
アピアランスを線:なし、塗り:グラデーションに設定します。グラデーションツール(ショートカットはG)を選択し、先ほど作った長方形をクリックしてください。
グラデーションウインドウは、以下のようになっています。ここで色や透明度、分岐のポイント、角度など、グラデーションの設定をすることが出来ます。
グラデーションガイドは、オブジェクト上にバーのように表示されます。
バーの上で直接カラー分岐点の設定や、角度・サイズ・位置の変更、円形グラデーションなら正円率などを直感的にいじることが出来ます。
数値で指定する場合はグラデーションウインドウで、見た感じで調節する場合はグラデーションガイドを使うとやりやすいと思います!
背景のグラデーションの調整をしていきましょう!
グラデーションの方向を90°に設定し、カラー分岐点を追加して、以下のように設定します。カラー分岐点の位置は大体でOKですよ!
続いてアピアランスパネルで塗りを上に追加してください。
グラデーションパネルで円形グラデーションを選択し、以下のように設定します。
グラデーションガイドを利用して、円のサイズをかなり大きめにし、中心点をオブジェクトの上側におくと良い感じになります。
これでベースはひとまずOKです。動かないようにレイヤーをロックしておきましょう。
横書き文字ツール(ショートカットT)で、テキストサイズ:160pt、フォントはDUBTRONIC SOLIDを使用して、「PARTY」と打ち込みます。
Command+Shift+Oで、文字をアウトライン化してください。テキストがパスオブジェクトになります!
さらにCommand+Shift+Gでグループを解除します。
Pのパスオフジェクトを選択して、メニューの効果 > 3D > 押し出し・ベベルを選びます。
表面を「陰影なし」に設定して、オブジェクトの向きと、どのくらい押し出すかを決めます。
以下のように数値を設定してください。(いじり方によって色々効果をつけられたりするので、状況によって試してみてください!)
他の文字も同じように設定していきます。



全ての文字に3D効果を適用したら、それぞれバランスを見ながら位置を移動させましょう。
パスオブジェクトを選択して、メニューのオブジェクト > アピアランスを分割を適用させてください。
それぞれグループ化されているので、Command+Shift+Gでグループを解除します。
Rの曲線部分は面が2つに分かれているので、両方選択してパスファインダーで合体します。
グラデーションツール(パスを選択してGです)で、ダイレクトに向きや色が変化するポイントをいじるとやりやすいです。グラデーションじゃないところは、普通にアピアランスで塗りの色を設定してください。



全ての色を設定すると、こんな感じになります。
先ほどの3Dテキストのレイヤーをロックし、新規レイヤーを追加してください。
形や大きさは、お好みに合わせて適当でOKです。アピアランスは塗り:#ffffffに設定。場所によって不透明度を変えたりしています。
続いてアピアランスパネルで線を3つ設定してください。線色は全部#ffffffでOKです。
最後にアートボードと同じサイズ(1080×668px)の長方形を最前面に追加します。
全てのモチーフを選択(Command+A)して、Command+7でクリッピングマスクを適用させれば…
以上で完成です!
3Dというと身構えてしまいがちですが、Illustratorの3Dエフェクトはかなりシンプルで、ちょっと立体感をつけたい…という場合など地味に便利です。今回は押し出ししか使っていませんが、他にも回転体やテクスチャの貼り込みなどもできるので、ビビらず使ってみることをおススメします!
それにしても…そろそろ自宅環境をAdobeCCに乗り換えようと思います…。それでは!
今回の目標

バージョン | Illustrator CS5以上 |
---|---|
難易度 | ★★★☆☆ |
加工ポイント | 3D効果・グラデーションツール |
必要素材 | DUBTRONIC |
チュートリアル開始
それでは作っていきます!Windowsの方は、CommanndをCtrlに置き換えていただいて…。STEP1 : 新規ファイルの作成
1080×668px、カラーモードRGBで新規ファイルを作成します。
STEP2 : 背景の作成
長方形ツール(ショートカットはM)で、アートボードと同じサイズの1080×668pxのパスを作成し、中央に配置してください。
アピアランスを線:なし、塗り:グラデーションに設定します。グラデーションツール(ショートカットはG)を選択し、先ほど作った長方形をクリックしてください。

グラデーションツールについて
グラデーションの設定には、グラデーションウインドウやグラデーションガイドを使います。グラデーションウインドウは、以下のようになっています。ここで色や透明度、分岐のポイント、角度など、グラデーションの設定をすることが出来ます。

グラデーションガイドは、オブジェクト上にバーのように表示されます。
バーの上で直接カラー分岐点の設定や、角度・サイズ・位置の変更、円形グラデーションなら正円率などを直感的にいじることが出来ます。

グラデーションの方向を90°に設定し、カラー分岐点を追加して、以下のように設定します。カラー分岐点の位置は大体でOKですよ!

続いてアピアランスパネルで塗りを上に追加してください。
グラデーションパネルで円形グラデーションを選択し、以下のように設定します。
グラデーションガイドを利用して、円のサイズをかなり大きめにし、中心点をオブジェクトの上側におくと良い感じになります。

STEP3 : テキストを打ち込む
作業しやすいように新規レイヤーを追加してください。横書き文字ツール(ショートカットT)で、テキストサイズ:160pt、フォントはDUBTRONIC SOLIDを使用して、「PARTY」と打ち込みます。

Command+Shift+Oで、文字をアウトライン化してください。テキストがパスオブジェクトになります!
さらにCommand+Shift+Gでグループを解除します。

STEP4 : 3Dエフェクトを適用する
いよいよ文字に3Dエフェクトを設定しましょう!まずはPの文字から!Pのパスオフジェクトを選択して、メニューの効果 > 3D > 押し出し・ベベルを選びます。

表面を「陰影なし」に設定して、オブジェクトの向きと、どのくらい押し出すかを決めます。
以下のように数値を設定してください。(いじり方によって色々効果をつけられたりするので、状況によって試してみてください!)
他の文字も同じように設定していきます。

Aの3D効果設定:

Rの3D効果設定:

Tの3D効果設定:

Yの3D効果設定:

全ての文字に3D効果を適用したら、それぞれバランスを見ながら位置を移動させましょう。

STEP5 : 3Dをアウトライン化する
続いて3Dエフェクトをアウトライン化していきます!パスオブジェクトを選択して、メニューのオブジェクト > アピアランスを分割を適用させてください。

それぞれグループ化されているので、Command+Shift+Gでグループを解除します。

Rの曲線部分は面が2つに分かれているので、両方選択してパスファインダーで合体します。

STEP6 : グラデーションで色を付ける
ここからそれぞれの面にグラデーションで色付けしていきます。影になる部分と光が当たっている部分を意識しながら設定していきましょう!グラデーションツール(パスを選択してGです)で、ダイレクトに向きや色が変化するポイントをいじるとやりやすいです。グラデーションじゃないところは、普通にアピアランスで塗りの色を設定してください。
Pのグラデーション設定:

Aのグラデーション設定:

Rのグラデーション設定:

Tのグラデーション設定:

Yのグラデーション設定:

全ての色を設定すると、こんな感じになります。

お手軽な方法
「アウトライン化やらグラデーションやら面倒くさい!」という場合は、3Dエフェクト設定時に「表面:陰影(艶あり)」に設定し、アピアランスパネルでパスに塗りを設定すれば簡単にそれっぽくなります。詳細オプションで光の当て具合などもいじることができるので、プレビューしながら調整してみてください!
STEP7 : モチーフを追加する
もうほぼ出来上がりですね!ここからはお好みで飾り付けをするだけです。先ほどの3Dテキストのレイヤーをロックし、新規レイヤーを追加してください。
三角モチーフ
まずはペンツールで自由に三角のパスを描きます。形や大きさは、お好みに合わせて適当でOKです。アピアランスは塗り:#ffffffに設定。場所によって不透明度を変えたりしています。

円形モチーフ
楕円形ツール(L)で420p×420pxの円を作ります。続いてアピアランスパネルで線を3つ設定してください。線色は全部#ffffffでOKです。
- 1つ目は線幅1pxに
- 2つ目は線幅3pxに設定し、新規効果を追加 > パス > パスのオフセットで、-48pxに設定
- 3つ目は線幅8px、パスのオフセットを-44pxに。さらに線の詳細設定で、以下のように破線を設定

その他のモチーフ
他にもお好みでペンツールや楕円形ツールでラインやモチーフなどを好きに加えましょう!
最後にアートボードと同じサイズ(1080×668px)の長方形を最前面に追加します。
全てのモチーフを選択(Command+A)して、Command+7でクリッピングマスクを適用させれば…

完成

まとめ
グラデーションなど勉強がてらに盛り込んでみましたが、単純に3Dエフェクトを使うだけでもそこそこいい感じに仕上がりますよ!ちょっとしたデザイン時に是非お試しください。3Dというと身構えてしまいがちですが、Illustratorの3Dエフェクトはかなりシンプルで、ちょっと立体感をつけたい…という場合など地味に便利です。今回は押し出ししか使っていませんが、他にも回転体やテクスチャの貼り込みなどもできるので、ビビらず使ってみることをおススメします!
それにしても…そろそろ自宅環境をAdobeCCに乗り換えようと思います…。それでは!